データ同化の問題は非線型状態空間モデルとして定式化できるが、その特徴はシステムや観測の次元が数千から数万以上と巨大であることである。そのため、モ デルの近似や計算アルゴリズムの工夫が計算の遂行のために必須である。また、観測の不足による状態推定の不備も厄介な問題である。本講演では、大気海洋システムのデータ同化例を通して、一連のデータ同化プロセスを紹介する。