- 講演者
- 杉江 俊治 特任教授(大阪大学)
- 講演日時
- 2021年9月11日(土) 15:35~16:45
- 講演場所
- オンライン
- 講演概要
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多くのシステム同定手法においては、モデルの次数を既知と仮定して議論するが、現実には、次数を適切に定めることが難しい。また、システム同定では、観測ノイズの性質(カラードノイズを生成するフィルタの分子、分母の次数や係数)を正確にとらえることが一般に重要となる。しかし、これも現実には、この性質を特定することは容易ではない。そこで、本講演では、観測ノイズの構造に依存せずに、モデルの最小次数を系統的にさだめることのできる、新しい同定手法を提案する。具体的には、部分空間法の枠組みにおいて、射影によるデータの圧縮とランク最小化(正確には核ノルム最小化)を用いることにより、これを実現するものである。豊富な数値例により、その有効性を例証する。
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