相吉英太郎教授(物理情報工学科)に「相吉研究室で取り組んできたこと -温故知新的「最適化」基礎研究-」という題目でセミナーを行っていただきました。
ホワイトボード,OHP,そしてパワーポイントを駆使されて,相吉研究室で研究されてきた最適化理論について,ニューラルネットワーク,ホップフィールドモデル,カオス,フラクタルなどとの関係について,ご講演いただきました。
東芝から,飯野さん,大明さん(足立研にも所属),篠原さん,坂本さんが参加されました。また,物理情報工学科の3年生2名も参加してくれました。
講演概要は以下のとおりです。
「最適化問題とその解法」は、古くからある研究テーマであるが、10年に1度くらいの割合で、突然話題となる手法が登場し、脚光をあびてブームになることがあるが、得てして「すでにあったもののリバイバルであったり、古い基礎的な知識を活用している」ということがある。実は、そのことに気づいていないか、気づいていてもそのことに言及してしまうと、話題性が喪失してしまうから、伏せられていることがある。 知識の体系化を目指す大学人としては、我慢ならずに後追いながら、このようなことに足を突っ込んできた。「階層型ニューラルネットワークの誤差逆伝播法」然り、 「Hopfield型ニューラルネットワーク」然り、「カオス最適化手法」然りである。また、制御問題への応用の面でも、「モデル予測制御における最適制御問題の復活」もこのようなことに該当する。これらの話題を中心に話題提供をしたい