JFE技研(株)計測制御研究部の浅野一哉さんに足立研セミナーで講演していただきました。講演題目は「鉄鋼会社で制御ってなにしてるの?」でした。

 浅野さんとは,日本鉄鋼協会の計測・制御・システム工学部会の制御フォーラムや研究会において,10年以上活動を共にしました。
 ご講演では,大学における「制御」の研究と,鉄鋼業という産業界における「制御」の研究・開発の違いについて,圧延ルーパの分散制御を例にとって説明していただきました。また,以前,都立西高校で高校生相手に講演されたスライドを用いて,川崎製鉄とNKKが合併してJFEで誕生した裏話,研究に対する姿勢についてもお話ししていただきました。ご多忙中,ご講演していただき,大変ありがとうございました。

技術的なお話だけでなく,「自考,自語,自行」という言葉の紹介や,「百聞は一見にしかず」につづいて,「百見は一考にしかず」さらに「百考は一行にしかず」と続くというお話など,興味深くご講演を聞くことができました。
さらに調べてみると,もともとは
  百聞不如一見 (百聞は一見にしかず)
  百見不如一考 (百見は一考にしかず)
  百考不如一行 (百考は一行にしかず)
  百行不如一効 (百行は一効にしかず)
  百効不如一幸 (百効は一幸にしかず)
  百幸不如一皇 (百幸は一皇にしかず)
という漢書に書いてある言葉だそうです。