廣田幸嗣氏(カルソニックカンセイ/日産自動車技術顧問)に足立研セミナーで講演していただきました。
講演題目は 「グローバル競争時代の学問ノススメ」 でした。
もしかしたら足立研学生にとってはピンと来ない話だったかもしれません。学生にとって,いま目の前にある話題ではないからです。しかし,就職して数年たったら,身に染みてよくわかるお話だったと思います。
今日のセミナーの模様は,後日 Youtube 足立研セミナーのページにアップする予定です。ご期待ください。
難しいことをやさしく言えた達人として,西堀榮三郎氏(京大),本田宗一郎氏(HONDA),福沢諭吉先生(慶大)の3名を例に挙げて,説明してくださいました。平易に,筋が通った話ができる能力の背景として,「根が明るい性格」があるのでは,というお話に私は共感しました。
難しいことをやさしく言える能力の対極に,やさしいことを難しく言う才能もあります。このあたりについては,2003年4月に発行した,計測と制御(計測自動制御学会誌)4月号「フレッシュマンのための制御講座」の編集後記に,私が文章を書いたことを思い出しました。
いま,Big data, ビッグデータと世の中は騒がしいですが,“Data → Information → Knowledge → Wisdom” への進化の様子のお話も非常に興味深かったです。
話がわき道にそれてしまいますが,ビートルズの Let it be (Let it go ではありません)の歌詞の中で,聖母マリア様が,“Speaking words of wisdom” とありますが,“Speaking words of data” では決してありません。
セミナーには,丸田さん(京大),馬場さん(足立研OB)をはじめとした足立研メンバーだけでなく,東京電機大学出版局の編集者の吉田さん・石井さん,カリンさん(東大生研),高野さん(㈱タカノ)など,学外の方も多数参加してくださいました。ありがとうございました。
廣田さんとは「電気自動車の制御システム」という本を出版しましたが,また機会があればご一緒に本を書きたいと思っています。
# 当日のビデオを Youtube の keiochannel の足立研セミナーのページにアップロードしました。こちらです。ぜひご覧ください!