SICE中国支部 計測制御シンポジウム2010 「モデルの構築と活用」 で「プラントモデリングにおけるシステム同定の役割」という題目で講演しました。
 シンポジウムは広島市内のYMCAホールで行われ,40名近くの方が集まりました。広島大学などの大学関係者ばかりでなく,多数の企業の方に集まっていただけたのが印象的でした。
 最近の講演で私が強調していることは 「不況のときこそ制御の出番」 です。景気がよいときには高価格で高性能なセンサやアクチュエータ,そして高性能のプロセッサを使って制御システムを構成することが可能です。しかし,不況になってくると,価格の低い,すなわち性能の悪いハードウェアを使って制御システムを組みことが要求されます。そんなときこそ,制御理論を駆使して性能向上を図ることが可能になります。企業の方には「不況」は「制御」をアッピールする絶好のチャンスととらえていただけると嬉しいです。

 少し秋めいた爽やかな風が吹く広島には市電が走っていて,ちょっとヨーロッパの夏のようでした。