先日ケンブリッジにて行われた国際会議 ISC2011 のための学会出張について,M2 の式守崇が報告します。
ISC(Intelligent Systems and Control) 2011 は,IASTED という学会の中の制御工学に関連する国際会議の一つで,制御の学会としてはそれほど規模の大きなものではありませんでした。しかし,私にとって初めての国際会議での発表だったため,非常に有意義な経験をすることができました。
学会は7月11日からだったのですが,9日に飛行機や長距離バスでケンブリッジまで移動しました。学会会場である Fitzwilliam College はケンブリッジ大学の学生寮ですが,夏休みのため学生はおらず,学会参加者の宿も兼ねていました。到着したとき受付の人が不在だったためチェックインには苦労しましたが,古風で趣のある素敵な寮でした。
10日は足立先生にケンブリッジ市内を案内していただきました。市内にはケンブリッジ大学の College が31棟もあり,そのどれもが歴史ある美しい建物です。また,市内を流れるケム川でボートに乗る Punting も有名で,Jesus Green などの広大な公園をゆったりと眺めることができます。私達は特に有名な College や Jesus Green を歩いて回った後,イギリス特有の二階建てバスに乗って市内を一周しました。途中,アフタヌーンティーとスコーンを食べ,ケンブリッジののんびりとした時間の流れを身をもって体感することができました。
そして,11日にいよいよ学会が始まりました。私達が発表するセッションは夕方頃だったので,午前中に他の発表者の発表を聴講しながら会場の雰囲気をつかみ,軽く練習してから臨むことができました。発表自体は大変緊張したものの,ほぼ練習通りに行うことができましたが,質疑応答で戸惑ってしまいました。発表は事前に練習できても,質疑応答では自分の本来の英語力が試されるものなので,実用的な英語学習の必要性を改めて痛感しました。
そのあと,ロンドン市内を見学したり,ケンブリッジ大学の先生と食事をしたりした後,日本に帰りました。
今回の出張を通じて,単なる海外旅行では経験できないようなことをたくさん体験させていただくことができ,自分にとって非常に有意義で,また楽しい出張でした。
今回の経験を糧に,今後の研究生活も頑張っていきたいと思います。
ここから、M1の伊藤まゆ美が報告致します。
学会発表の11日、午前中は学会の開会式、午前中のセッションに出席しました。学会の雰囲気をみてからの発表だったので気持ちを少し落ち着かせることができました。それでも、本番では練習よりずっと早口で喋っていたようです。M2の式守さんの発表は堂々としていて、私もいつかこうなりたいと思いました。夜は足立先生のお友達であるケンブリッジ大学の Prof. Malcolm Smith と一緒に夕食を食べ、パブでイギリスビールを飲み、とても楽しい時間を過ごしました。
12日、足立先生にロンドンを案内していただきました。自然の多いケンブリッジと比べ、ロンドンは都会的であり、歴史的建造物が立ち並んでいました。トラファルガー広場、ビッグベン、バッキンガム宮殿などたくさんの名所を巡ることができ、ひとつひとつに感動しました。また、ロンドンのインペリアルカレッジで教えていらっしゃる田中玲子先生(元 慶大物理情報工学科専任講師)と昼食を一緒に食べ、国際的に活躍されている田中先生の貴重なお話を聞くことができました。
13日以降も空いた時間にいくつかの街を巡ることができました。世界遺産となっているコッツウォルズ地方のバース、ロンドンから少し離れたグリニッジ、それぞれ雰囲気が全く違ったので、どこに行っても新鮮でした。
イギリスの美しい街並みには感動しきりでしたが、イギリスで活躍されている方々とお話しすることができたことも非常に良い思い出となりました。
今回は、私にとって初めての学会参加であり、初めての国際会議であり、申し込みから最終原稿の提出、そして出国の準備など想像以上に苦労しました。しかし、学会で発表し終わったあと、今までにない達成感や充実感を感じることができました。
今回の貴重な経験を踏まえて、今後も研究に真摯に取り組んでいきたいと思います。