足立研究室では毎年,洋書を1冊選んでB4とM1学生を対象に洋書輪講を行っています。

今年のテキストは,Karl J. Åström and Richard M. Murray : Feedback Systems: An Introduction for Scientists and Engineers です。

Caltech(カリフォルニア工科大学)の Murray 先生の 教科書のサイト が非常に参考になります。Caltech 出身の馬場さん(D2)にこのサイトを教えてもらいました。私の教科書でもこのような教科書サイトを作りたいと思っているのですが,なかなか実現できません。

今年の洋書輪講は小野助教が中心となって運営されていますが,英文を和訳するところ以外はすべて英語で輪講が行われています(どうしても困ったときには日本語を使っても OK ですが)。エキサイティングな新しい試み,勉強になり,非常に楽しみです。

著者のお一人の Åström 教授(スウェーデン)には,2007年に慶大で講演していただきました

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ついでに,私の本の宣伝を2つさせてください。

大須賀公一・足立修一:システム制御へのアプローチ,コロナ社(1999) の第5刷が発行されました。この本はあまりメジャーではありませんが,これから制御工学の勉強をはじめようとする大学学部1,2年生を対象に執筆したものです。これから制御工学の研究をはじめようとする4年生,あるいは大学院生が制御工学の外観をつかむためにも有用な本にもなっていますので,ぜひご一読ください。

Jan Maciejowski 著,足立・管野訳:モデル予測制御 制約のもとでの最適制御,東京電機大学出版局(2005) の第3刷が6月に発行されます。価格が5000円をこえる専門書が3刷まで到達したことに驚いています。2刷が出版されたとき,著者の Maciejowski 教授はおそらく原著(洋書)より翻訳本のほうが発行部数が多いだろうと言っていました。多くの方に翻訳本を読んでいただき,大変ありがたく思います。