スウェーデンでの留学生活(8, 9月)について M1 の橋本が報告致します。
スウェーデンに留学して約一か月半が経ちました。到着後 2, 3 週間は最高気温20度付近,最低気温15度付近と比較的温暖でしたが,現在は最低気温を10度下回るなど,徐々にスウェーデンでの寒さを感じ始めているところです。
現在住んでいるアパートは大学の駅から2駅先の Bergshamra にあります。個室はありますが,キッチンはコリドーに住む12人の留学生(中国人6人,イタリア人2人,スウェーデン人2人,オーストラリア人1人,ギリシャ人1人)と共有し,ほぼ毎日パーティのように盛り上がって楽しく夕食をとっています。
8月は平日のスウェーデン語の授業に加え,ザリガニパーティ,City Hall(毎年ノーベル賞の授賞式が開かれる所です)観光など,生協が提供するスウェーデンならではのアクティビティにいくつか参加しました。
専門科目の授業は8月後半から始まりました。秋学期は第1ピリオド(8月後半~10月中旬)と第2ピリオド(10月中旬~12月中旬)に分かれており,各ピリオド2~3科目のみを履修し,週4~8コマで集中的に学びます。第1ピリオドで履修する科目とその内容は以下の通りです。
Signal Theory(7.5 Credits)
確率の基礎から信号処理に関する理論(サンプリングや最適フィルタリングなど)を学ぶ授業です。授業は週4コマ(45分×4)の講義に加え,演習4コマ(45分×4)あり,宿題が毎回出されます。さらに MATLAB を用いた課題が2つ課され,5枚程度にまとめて期限までに提出する必要があります。課題1の内容は確率の基礎(平均,分散の推定)と自己相関関数,スペクトル密度を MATLABで 算出するといった,信号処理の基礎についてでした。
機械学習の基礎(ニューラルネットワーク,サポートベクターマシン,ブースティングなど)を学ぶ授業です。授業は週4コマ(45分×4)の講義のみです。宿題はありませんが,MATLAB と Python を用いた課題が4つ課され,得られた結果をそれぞれ10分以内でまとめてプレゼンテーションする必要があります。
左図は現在行っている課題の1つで,各ピクセルが「手」を表しているかどうかを訓練データを用いて学習させ,手の部分だけを黒で塗りつぶすという課題です。ベイズ推定の基礎のみを取り扱っていますが,それを目で見て体験できるという点で,かなり面白い内容だと思いました。