今年一年間,さまざまな方々のおかげで私個人と足立研が充実した年をおくることができ,感謝しています。
慶大足立研が誕生して8年目,先輩たちの努力のおかげで,足立研が研究室として成長してきたことを実感します。特に,大学院生と学部生が協力して研究を推進していくことがあたりまえ(ルーチン)になってきたことをとてもうれしく思います。
その結果,今年は足立研で執筆した学会誌論文が7編掲載されました。また,国内外での学会発表も20件を超え,さらに,学内外で6件の受賞を得ることができました。
これらの成果は,足立研学生の努力だけでなく,以前足立研フルメンバーであった丸田一郎博士 (京大) と小野雅裕博士 (CALTECH/JPL) のお二人が,訪問研究員として多くの足立研学生の面倒を献身的に見てくれたことにもよります。
3名の社会人ドクターの存在も大きな力になりました。
よいことばかりではなく,残念なこともありました。
それは,2020年,IFAC(国際自動制御連盟) World Congress の日本(横浜)開催の招致失敗です。
昨年,私が実行委員長を務めた IFAC MMM2012(長良川国際会議場で開催)において,ベルリン(ドイツ),シカゴ(米国),そして横浜(日本)が,世界大会開催地のショートリストに残りました。その最終投票が7月にスイスで行われ,私も最終プレゼンと投票結果発表の現場にいましたが,残念ながらベルリンに負けてしまいました。私はこの招致活動にほとんど関係していませんでしたが,中心となって進めてこられた先生方の努力を思うと,非常に残念でした。特に,2020年オリンピック招致が東京に決まった映像を見るたびに,このことを思い出します。
来年,足立研には6名の物情学生が加わります。また,新たに社会人ドクターも加わる予定です。
2014年,フレッシュな力で足立研がどんどん成長していくことが楽しみでワクワクします。