卒論発表・修論発表の喧騒が去り,足立研では穏やかな時間が流れています。このような時期こそ,本当の研究ができるのですが,それはさておき,今日は研究とは少し違う話題を書きましょう。
ケンブリッジ時代からの友人で,足立研セミナーでも講演していただいたことがある下館和巳教授(東北学院大学)から著書を送っていただきました。
題名は「東北のジュリエット~シェイクスピアの名セリフ~」です。素晴らしい本です!
理工系の専門書しか書けない私から見ると,本当にうらやましい文才です。
一気に読んでしまいました。ケンブリッジやロンドンの話題も登場してとても懐かしかったです。
足立研学生,物情学生などのために,本書で私が強く共感できる点を書き写しておきましょう。
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英語の授業で学生にスピーチをしてもらうとき,条件があります。“slowly”「ゆっくり」,“loudly”「大きく」,“watching the audience” 「みんなを見て」話すことです。 (中略) 英会話ができる,イコール「ペラペラ」「流暢な」という形容詞に結びつくかもしれませんが,「ゆっくり」でよいのです。(p.72より)
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これは,卒論発表会や修論発表会で足立研学生が日本語でプレゼンするときに,私が注意していることとまったく同じです。
下館先生が主宰するシェイクスピアカンパニーの東京公演「新ベニスの商人」が迫っています。こちらも楽しみです。
コメント
慶応大学
足立先生
ご無沙汰しております。
「東北のジュリエット」おかげさまで仙台での本屋さん調べでは、ベストセラーとなっております。
http://www.books-kinkodo.co.jp/best.html
下記リンク先より、「東北のジュリエット」の一部がご覧頂けます。これを機に興味を持たれた方は、是非書店で手にとってご覧ください。
https://kahoku-ss.co.jp/wp2/wp-content/uploads/2016/01/0da423c9d9ad475c039bb9657cb4f9cb.pdf
いよいよ今週の土日、新ベニスの商人の公演がございます。
会場でお目にかかれるのを楽しみにしております。
シェイクスピアカンパニー
浅見典彦
2016年02月22日 7:45 AM | 浅見典彦