情報通信研究機構(NICT)の成瀬 康 博士に足立研セミナーで講演していただきました。
講演題目は「ウェアラブル脳波計による無意識情報の可視化」でした。
成瀬さんは,NICT 脳情報通信融合研究センター 脳情報工学研究室 室長をされており,先月,SICE DML研究会で神戸にある成瀬さんの研究室を見学させていただきました。
ご講演では,われわれになじみの深い言葉であり,同時にその実体がよくわからない「脳波」について大変興味深くお話ししていただきました。
足立研でも勉強している「ベイズ推定」や「最尤推定」の理論的なお話しから始まり,具体的な応用例まで幅広いご講演でした。
特に,芸能人の印象の評価をアンケート調査した場合と,脳波を用いて解析した場合との比較が興味深かったです。
また,日本人が苦手な英語の R と L の発音の違いを後天的に習得できるかという,ニューロフィードバックの実験も紹介していただきました。
違和感を表す “N400” は今日のキーワードでした。
ご講演の後,先日,足立研セミナーで講演していただいた辻 宏之さん(NICT)と阿部侑真君(NICT/足立研博士課程)と,成瀬さんを囲んでいろいろ情報交換させていただきました。
成瀬さん,いろいろありがとうございました。