午前10時から三田キャンパスで,大学院学位授与式が開かれました。
なぜか私が教職員代表祝辞を述べる役割を仰せつかり,その任を果たしました。
2012~15年度は物理情報専修主任として専修の学位授与式で3月末に5年連続式辞を述べていました。その間の2年間は,物理情報工学科主任として学科の卒業式でも式辞を述べていました。毎回の話のネタを考えるのは大変でしたが,毎年のことだったのでルーティーンになり,楽しく原稿を作成していました。
2020年4月から22年3月まで理工学研究科を構成する3つの専攻のうちの一つである,基礎理工学専攻(所属する教員は約90名)の専攻長を務めています。コロナ前であれば,3月には基礎理工学専攻としての学位授与式を行い,専攻長は式辞を述べていましたが,今年はそれも開かれませんでした。そのため,私は専攻長としては学位授与式でまだ何もご挨拶をしていません。
今回は全塾の正式なイベントであり,きちんとしたことを言わなければいけないので,久しぶりに真剣に原稿を作成しました。祝辞の原稿はこちらに置いてあります。35年前に三田キャンパスで「工学博士」の学位を授与された学生が,同じ三田キャンパスで開かれた学位授与式で教職員代表として祝辞を述べることになろうとは,学生時代には想像もできなかったことです。
今日の学位授与式では,伊藤公平塾長が英語で式辞を述べた後に,私が日本語で祝辞を述べました。10年前は物理情報工学科でやっていたことを,いまは慶應義塾全体の式典で行っているというのが不思議な感じでした。
三田西校舎ホールの式場には,卒業生しか入ることができず,父兄や指導教員も入ることは認められませんでした。そのかわりに,式の模様はオンライン配信されました(この式の模様は Youtube にアップされています)。教員なので,人前でお話しすることは商売であり,普段はそれほど緊張しないのですが,今日の祝辞は久しぶりに緊張しました。
出来栄えはいま一つですが何とか無事に終わり,ホッとしました。