いま「制御工学のこころ」という3部作の本を,東京電機大学出版局から企画,出版しています。

2021年4月に「制御工学のこころ ~古典制御編~」を出版し,2023年7月に「続 制御工学のこころ ~モデルベースト制御編~」を出版しました。

どちらも大学の教科書として採用されるようなタイプの本ではないので,大きなセールスは期待できません。もとより私が書くような理系の専門書はまったく売れないので,そもそもベストセラーになる訳はないのですが。

幸いなことに,「制御工学のこころ ~古典制御編~」の2刷が1月20日に発行されます。これは私の予想外のことであり,とてもうれしく思っています。私の担当編集者は,「初学者向けに純度を高めた知識をわかりやすく説いた本書は,技術者をはじめ多くの読者のニーズにマッチしたかと存じます」とコメントしてくれました。これもとてもうれしいことです。

「続 制御工学のこころ ~モデルベースト制御編~」も頑張ってくれているようで,年末に東京駅丸の内口 OAZO に入っている丸善に立ち寄ったとき,この本が「古典制御編」とともに面陳列されていました。とてもうれしく思いました。これもひとえに読者のみなさんのおかげです。本当かウソかわかりませんが,「面陳列は書店の意志であり,平積みは出版社の意図です」と聞いたことがあります。OAZO 丸善は以前から私の著作に好意的であり,私の本を面陳列してくれるので,ありがたく思っています。

「制御工学のこころシリーズ」の完結編である「続々 制御工学のこころ ~確率システム編~」を現在執筆中で,ほぼ書きあげました。いま,この本のドラフト原稿を使って,学内外の輪講,勉強会でバグ出しの真っ最中です。今年の前半には原稿を出版局に渡したいと思っています。

この本もよい本になると思っているので,どうかご期待ください。