12月10~13日にイタリアのフィレンツェで開催された52nd IEEE Conference on Decision and Control (CDC2013)について、M2の余が報告いたします。
CDCはシステム・制御分野における権威ある国際学会で、制御・モデリング・最適化などに関する理論研究から、ロボティクス・航空宇宙・電力システムなどに関する応用研究まで、幅広い分野で多数の論文発表が行われています。今回のCDC2013においては、全216個のセッションで計1274件の発表が行われました。
足立研究室からは、
Masahiro Ono, Ufuk Topcu, Masaki Yo, and Shuichi Adachi :Risk-Limiting Power Grid Control with an ARMA-Based Prediction Model
という題目で12日に小野先生が講演を行いました。講演後は会場から多数の質問が飛び出し、持ち時間が5分もオーバーしてしまうほど活発な議論が行われました。研究内容に加え、小野先生の熱意あふれるプレゼンによって聴衆の興味を引くことができたと思います。
今回のCDCにおいて、4日間で計12個の電力分野に関するセッションがありましたが、そのうち日本人による論文発表は足立研の上記1件のみでした。再生可能エネルギーの大規模導入に向け、近年アメリカ・ヨーロッパを中心に世界各国で盛んに研究が行われている電力分野ですが、日本においても本分野のさらなる発展の必要性を感じました。
自分の研究に関連するテーマの発表も多数聴講することができ、見識を広げることができました。また、学会の前日には開催地であるイタリアのフィレンツェ市内を観光することもできました。大変充実した学会出張になったと思います。