10年来の友人である下館和巳教授が主宰するシェイクスピアカンパニーの 「新リア王」 東京公演を観に行きました。
公演は昨年と同じ池上実相寺で行われました。大変素晴らしい会場です。
新リア王は,昨年11月に宮城県松山でリハーサル公演が行われたのを皮切りに,鳴子,多賀城,仙台,山元町,女川,塩竈(桂島),南三陸と宮城県内で公演されてきて,今週末の東京公演が最終公演であり,今日がフィナーレでした。
畳6畳ほどの舞台を観客が3方向から囲み,舞台装置は何もなしという,非常にシンプルな公演でした。
シェイクスピアの4大悲劇の一つであるリア王は英国が舞台ですが,その舞台を昭和40年代初めの三陸の寿司屋に移し,悲劇が喜劇になっていました。中でも 「東京オリンピックごっこ」 (1964年の)が非常に楽しかったです(観ていない人には,何を言っているのか,まったくわからないと思いますが)。「誰も死なない,短いお芝居をやってください」 という仙台の一人のおばあちゃんのリクエストに応えて下館先生が脚本を書かれたそうで,喜劇といっても非常に感動的なエンディングでした。
昨年の東京公演のときと同じように今日の東京も春の嵐でした。とうやら下館先生は嵐を呼ぶ男のようです。
会場近くの池上本門寺の桜は有名なので立ち寄りましたが,風雨の中の花見になりました。
南三陸公演のときには下館先生と劇団員のみなさんが公演後にお寿司を握ったそうです。われわれも無性にお寿司が食べたくなり,帰宅途中に寿司屋に寄りました。
米国駐日大使が観劇されるのではないかという話もあったのですが,実現できなかったようです。ちょっと期待していたのですが,残念でした。
来年の演目は「ヴェニスの商人」だそうです。とても楽しみです。
コメント
足立修一 先生
お久しぶりでございます。
下館先生には公演の合間を縫って、3月26日に小職のふるさと津軽(黒石市)で「東北シェイクスピア」と題してご講演戴きました。
「新リア王」の一連の公演では、12月22日の多賀城(寶国寺)でのリハーサル公演にも出掛けましたが、最終の東京公演は、更に一層パーワーアップしていました。
29日夕方の公演に参りましたので、残念ながら、先生にはお目に掛かる事ができませんでした。
来年の「ヴェニスの商人」を期待しております。
宇野 毅
2014年03月31日 1:57 AM | 宇野 毅
宇野先生
コメント。ありがとうございました。
「新・リア王」すばらしかったですね。
1964年の東京オリンピックを知らない世代の劇団員たちが演じる「東京オリンピックごっこ」とても楽しかったです。若手劇団員のみなさんも自信をもって演じていて,すばらしかったです。
またお会いできる機会を楽しみにしています。
足立
2014年04月01日 9:29 PM | Shuichi Adachi
慶応大 足立修一先生
昨日は嵐の中お越し頂き誠にありがとうございました。
また、南三陸の写真(寿司を握る下館先生と役者たち)も掲載して頂き、感謝の念に堪えません。
お陰様で、「新リア王」の全ての公演、無事に終了いたしました。次回作は「ヴェニスの商人」となります。今回は寿司屋さんで観客の心を握りましたが、次回は何屋さんになるのか、ご期待ください。
足立先生のブログで、下館先生を「嵐を呼ぶ男」と表現されておりましたが、正確には、「感動の嵐を呼ぶ男」でございます(笑)
今後ともよろしくお願いいたします。
明治大 宇野毅先生 土曜日にお越し頂きありがとうございました。昨年お越し頂いた多賀城公演の会場もお寺さんでしたね。お寺さんに縁があるのは、宇野先生の地元弘前(みちのくの古都)もお寺さんが多くあるからでしょうか。
シェイクスピアカンパニー
広報部長 浅見典彦
2014年03月31日 6:36 PM | 浅見典彦
浅見様
シェイクスピア・カンパニー東京公演では,大変お世話になりました。
すばらしい舞台でした。
来年のヴェニスの商人も非常に楽しみです。
足立
# カンパニーのファンの方に足立研ブログを宣伝してくださり,大変ありがとうございます。
理科系のマニアックなブログなので,ほかのブログを読んでもわけがわからないものが多いかもしれません。
2014年04月01日 9:34 PM | Shuichi Adachi