ドイツとの国境に近いストラスブール(フランス)で ecc14(European Control Conference)が始まりました。
ストラスブールは世界遺産にも登録されている非常に美しい街です。
特に,ノートルダム大聖堂はすばらしく,その高さ142メートルは中世に造られたものとしては最高だそうです。大聖堂内に天文時計があります。
ecc14 では,足立研からは井上助教と大明さん(東芝,足立研 OB )の2名が発表しました。
- M. Inoue, T. Arai, J.-I. Imura, K. Kashima, and K. Aihara, Robust stability and instability of nonlinear feedback system with uncertainty-dependent equilibrium
- Junji Oaki and Shuichi Adachi : Plug-in Feedback Using Physically Parameterized Observer for Vibration-Suppression Control of Elastic-Joint Robot
私は Identification, Modeling and Control というセッションの chair を務めました。
以前,足立研セミナーでお話していただいたサンドラさん(Prof Sandra Hirche,ミュンヘン工科大学)がセミプレナリーで講演されました。
3日間にわたって,第1室ではシステム同定関係のセッションが行われました。New Development in System Identification というチュートリアルセッションも開かれました。ヨーロッパではシステム同定に関する研究は地道に行われています。システム同定の研究者として得るものが大きかった学会でした。
論文採択率が 60% の厳しい国際会議でした。
来年の ecc15 はオーストリアのリンツにあるケプラー大学で,再来年の ecc16 はデンマークで開催される予定です。