2014年9月6日(土)~9月8日(月)に実施した足立研夏合宿について、2014年度合宿係の彦野が報告いたします。
今年度の合宿は、群馬県水上温泉の「水上温泉ひがきホテル」にて、学生の発表、先生方のご講演、レクリエーションを行いました。
研究室に多くの社会人ドクターが在籍していることも踏まえ、土/日曜日を含む日程としました。
結果、社会人ドクターの方にも多く参加していただき、発表中だけでなく、多くの場面で盛り上げていただきました。
合宿初日は、9月9日(火)から行われた学会(SICE2014)にそなえ、学会に参加する学生の発表練習を行いました。
なれない英語での発表・質疑応答でしたが、ゲストの先生方から英語で質問を受けた経験は学会で活かされたことと思います。(SICE2014の詳細については他の記事をご覧ください。)
また、初日にはドクターの方々の発表も行いました。
普段、研究室内での発表は紙媒体の資料によるものですが、合宿ではパワーポイントを用いたプレゼン形式で発表を行います。
スライド資料での発表は、紙媒体に比べ、要点を抑えた発表をする必要があると思いますが、ドクターの方々の発表は非常にわかりやすく、質疑応答でも有意義な意見交換がなされていました。
初日午後の部が終了し、お風呂へ。
渓流風呂から見える景色が非常にきれいで、疲れを癒すことができました。
その後の夕食は、群馬の山菜をふんだんに使った和膳でした。非常においしかったのを覚えています。ご飯がよくすすむ内容で、おなかいっぱいになりました。
続いて、大阪大学の石川将人教授、京都大学の杉江俊治教授にご講演していただきました。
石川先生は制御工学と関係の深い「指数関数」を”愛でる”というテーマをご講演いただきました。
高校数学から始まり、Lie群論にいたるまで説明していただき、「指数関数がきれいだ」という言葉の意味が分かった気がしました。
数学的美しさに関するお話は新鮮で非常に面白かったです。
また、杉江先生は先日の足立研セミナの後半として、2自由度制御系設計についてご講演いただきました。
ご講演していただく前まで、多くの学生が「2つも決めるものがあるのは大変じゃないか」と 考えていましたが、ご講演後は「2自由度制御使ってみよう」という考えになっていました。
目的を達成するために、踏まなければいけない手順を 丁寧に教えていただき、とてもきょう深かったです。
その後、懇親会を行い、互いに親睦を深めました。
オプションとしてカラオケも付けました。
移動、勉強、懇親会と、忙しいながらとても充実した初日でした。
二日目は井上先生のご講演から始まりました。
ネットワークやシステムバイオロジーに関するご講演で、制御工学的考え方の幅広さを実感しました。
聞きなれない内容でもとても分かりやすく説明していただき、面白かったです。
続いて、M2M1の発表を行いました。
普段の紙媒体での発表よりも要点を抑えた内容となっており、意見交換が活発でとても有意義な発表会でした。
2日目午後は、B4学生の学科中間発表にむけた発表練習会を実施しました。
人前でプレゼンテーションをすることに慣れていない感が大きく、初々しさが存分にある発表会でした。
先輩方からの厳しい指導を参考に、学科中間発表に向けてスライドやプレゼン方法を考え直していました。(この記事を書いている9月13日が本番です!今日も非常に緊張している様子です。)
2日目夜は、京都大学の丸田一郎助教によるご講演でした 。
最適化問題やサンプリングのお話を身近な例でお話していただき、とても面白かったです。
(余談ですが、2日目の夜とは思えないほど、学生が活発に質問していたのが印象的です。)
丸田先生のご講演後は利根川沿いで花火をしました。
夏らしさを味わうために花火をしましたが、ちょっと肌寒かったです。
いい思い出になったと思います。
最終日の3日目は足立先生に、リチウムイオン電池の充電率推定に関するご講演をしていただきました。
電池に関係する話だけでなく、プレゼン時に気を付けるべきことや、足立研が現在、それぞれどのような研究を行っているかをお話しいただきました。
その後、「Doleランドみなかみ」に移動し、レクを行いました。
ぶどう狩りでは「どのぶどうが一番甘いんだ!」とみんなで探し回り、普段の矢上キャンパス生活では味わえない経験をすることができました。
また、BBQも行い、おなかがいっぱいになったところで合宿は全日程終了となりました。
足立研学生だけでなく、先生方のご講演も聞けるという非常に贅沢な合宿でした。
また、目の前で行われているハイレベルな意見交換は、研究に対するモチベーションを高めてくれました。
今回の合宿で得られた知識を活かして、研究に努めたいと思います。
また、私事ではありますが、こういった行事の幹事をした経験は今後の生活に生かせると思います。
来年、それ以降の合宿幹事にも、ぜひ同じ経験をしていただきたいです。