文部科学省 科学技術・学術政策研究所で総務研究官をされている斎藤尚樹さんに足立研セミナーで講演していただきました。
今回のセミナーは日吉キャンパス来往舎の大会議室で行い,講演題目は「科学研究の俯瞰・ベンチマークと将来予測~ 慶応大学の『研究力』の現状・動向及び将来戦略を読み解く」でした。
論文データベースの分析により国際的な注目研究領域を俯瞰した「サイエンスマップ」最新版(科学技術・学術政策研究所が発行),特に慶應義塾大学に焦点を当てた解析,さらに,科学技術予測とホライズン・スキャニングのお話をしていただきました。
「社会や科学技術の微小な変化の兆し(weak signals)をいち早く捉える」という表現が,われわれの分野で行っている時系列データやモデルに基づく異常診断(変化検出)とよく似た考えだったことが印象的でした。
このセミナーには,足立研学生だけでなく,物理情報工学科から伊藤教授,的場教授,内山教授が,学術支援課から栗生さん他数名が参加してくださいました。
特に,伊藤教授が「サイエンスマップ」の「世界リーダー」のお一人に選ばれていることを知ることができました。さらに,特筆すべきことは,インパクトの高い論文(分野)ランキングの慶應のトップ10のうち、7つが医学部で残りの3つが理工学部であり,その理工学の3つのうちの2つは物理情報工学科(伊藤教授と安藤准教授)であることが明らかになったことです。物理情報工学科の研究力の高さが,サイエンスマップでも証明されました。
斎藤さん,素晴らしいご講演,ありがとうございました!