フランスのトゥールーズで開かれた International Federatoin of Automatic Control (IFAC: 国際自動制御連合)の 20th World Congress に参加しました。
足立研からは,井上助教と博士課程の橋本君と川口君が参加しました。
トゥールーズは人口が約45万人(フランスで5番目)で,そのうちの10万人以上が学生で,フランス第二の学生都市だそうです。また,エアバスを中心とする航空産業の中心地でもあります。
ラッキーなことに,エアバス ベルーガ(白イルカ:巨大航空機部品の輸送機) の飛行を偶然見ることができました。
今回の会議には3000件の論文が採択され(一般講演の採択率は62%),参加者は3400名だったそうです。巨大な会議です。
印象的だったことは,学会会場に入るゲートには空港のようなセキュリティチェックがあったことです。
会議の会期中の7月14日はパリ祭(革命記念日)があり,ソフトテロが多発する昨今ではこのような警備体制をとる必要があるのでしょう。
しかし,トゥールーズは安全な街で,1週間を快適に過ごすことができました。
これまではポスターセッションと呼ばれていたものが,大型ディスプレイを使った interactive session になっていたことも大きな変化でした。
今回は IFAC 創立60周年(1957年に創立,還暦ですね)の記念大会でした。
第1回 IFAC World Congress はモスクワで開かれ,制御の歴史に残るさまざまな論文が発表されました。
その中の一つが R.E.Kalman によるカルマンフィルタに関する論文です。
3年に1回開かれる IFAC World Congress,次回は2020年にドイツのベルリンで開催されます。
さらに,6年後の2023年には横浜で開催されます。