NASA JPLでのインターンについてM2の菊池惟子が報告いたします.

インターンをはじめて1ヶ月が経過し,毎日のディスカッションや毎週の進捗報告のミーティングにも慣れてきました.日本よりもディスカッションをする機会が多く,そのたびに面白いアイデアが出てくるのでとても刺激的です.
JPLの方たちは話すこと,聞くことが非常に上手いと痛感しています.どの人も聴衆の興味をそそるように発表しますし,それに対するリアクションも大きく,議論が盛り上がります.面白いと思った人の研究にはどんどん人が参加していき,それによって様々な専門分野の人たちが協力しあい,研究の進捗も加速していきます.いかに多くの人を巻き込んで面白い研究ができるかは,ミーティングでの発言に左右されるので,常に白熱した議論になっているのだと思います.

私自身も,今までに自分のプロジェクト以外の機械学習や経路計画の専門家とお話しすることができ,意見を頂くことができました.また来週にはJPLの方々の前で進捗報告をする機会を得ましたので,様々なアドバイスがもらえるようプレゼンの資料を作成中です.

JPLでの経験以外にも,先日はカリフォルニア工科大学でAI for Scienceというワークショップに参加してきました.近年はAI,学習系の研究が盛んで,航空宇宙分野の研究にも多く応用されています.
航空宇宙分野ではより安全性が重要視されるので,完全にブラックボックスなディープラーニングの手法は敬遠されてきました.そこで,宇宙機の物理的なモデルや,テラメカニクスの知見を入れ込んで,信頼性があり,学習させた結果の妥当性を判断できるような学習方法の研究が盛んになっているようでした.


宇宙機の自律化が近年進んでいるという説明をしています.


ここはカリフォルニア工科大学の図書館です.目の前に広い空と大きな山が見え,とても開放的な気分で勉強がはかどりました.

 
JPLでもハロウィンイベントが開催され,この日は職員の方も仮装して働いていました!これは月の着陸機,Jack O- Landerだそうです.アームストロング船長がいたので一緒に月面上陸の写真を撮ってもらいました!

 
現在,失敗が続いているInsightを模擬したカボチャ型の掘削器も展示してありました.中庭には恐竜も出没しました.

 
さらに,私が現在ステイしているお家の家族と一緒に,夜は街にTrick or Treatに出かけました.アメリカはどの家も庭が広いので,デコレーションが凝っていて見ていて面白かったです.高カロリーそうなお菓子も大量にもらいました‥.

残り1ヶ月のインターンも充実したものになるよう,積極的に活動したいと思います.