日本鉄鋼協会 第162回制御技術部会大会が,11月21, 22日の両日,金沢東急ホテルで開催されました。
今年からこの制御技術部会の大学諮問委員を仰せ使っている関係で,年に2回開催される部会大会に参加しています。この大会は鉄鋼各社と電計メーカからの参加者のみのクローズドなものですが,今回も100名を超える参加者で会場はいっぱいになり,毎回盛況です。
この部会は,私以外はすべて企業の技術者・研究者から構成されています。大学の研究者が多数を占める計測自動制御学会(SICE)の制御部門とは真逆の世界です。しかし,鉄鋼協会で学会部門が誕生した1995年以来20年以上,鉄鋼協会とはお付き合いさせていただいているので,比較的違和感なく溶け込むことができました。
初日の午前中に「制御と AI の近くて遠い関係 ~ AI は制御の夢を見るか?~」という題目で特別講演を行いました。今回強調したことは「企業における制御技術者の重要性」でした。鉄鋼業の制御技術者の前で発表したのは初めてでしたが,positive な受け止め方をされた方が多くて反響もあり,発表してよかったと思いました。
会場の金沢東急ホテルは金沢の中心地「香林坊」に位置し,10分くらい歩くと兼六園に行けます。セッションの合間に,兼六園を散策し,見事な紅葉を楽しみました。
足立研ではいろいろな研究を行っていますが,鉄鋼に関する研究も行っています。