「ファンビジネス:熱狂的なファンを売り上げの土台とするマーケティング方法」
珍しく学会のお話です。
おそらくどの学会も学会会員の減少問題に悩んでいるでしょう。そのとき,学会のトップがよく考えることは,新しい会員を増やしましょう。新しい分野の人に学会会員になってもらいましょう,という外向きの方策でしょう。
そうではなく,いま学会の会員になってくれている人たちに熱狂的な学会のファンになってもらうこと,すなわち内向きの方策が重要であると,私は考えます。すなわち,学会を「ファンビジネス化」することです。そもそも学会は,同好の士,すなわちファンの集まりだったことに回帰することが重要です。いま所属している学会の会員であることの「うれしさ」を学会会員と学会が共有できなければ,ますます学会会員数は減少していくことでしょう。
学会会員が学会の熱烈なファンになれば,その人たちが自然に新しい会員をリクルートしてくれるでしょう。学会活動をほぼリタイアした責任のない私がチョコレートを食べながら思いました。
と,ここまで書いていたら,大学院の博士課程進学者の減少問題も同じ構図だと思えてきました。