4月23日(月),24日(火)の二日間,東京電機大学神田キャンパスでSICE(計測自動制御学会)制御部門主催のセミナーが開かれました。初日は私が「システム同定の基礎」を講義し,二日目は佐野先生が「システム同定の最近の話題」について講義されました。
このセミナーには70名を越える参加者があり,その半数以上は企業からの参加者でした。SICEの賛助会員企業であれば,二日間聴講しても4000円しか費用がかからないという超格安価格であったためかもしれませんが,SICEのセミナーでこれだけの人数の方が参加されたのは,バブルの時期以来のような気がします。参加された企業は,自動車関連企業が多かったですが,そのほかにも電機メーカ,精密機器メーカ,計装メーカなど,さまざまでした。参加された方,二日間大変ご苦労様でした。そして,ありがとうございました。また,セミナーを運営された制御部門事業委員の皆さん,大変ご苦労様でした。
私がこのシステム同定セミナーを担当するようになってから,この前身の学生セミナーの時代2年(東大と大阪府立大で1回ずつ開催)を加えると,12年以上になります。佐野先生とご一緒に担当させていただくようになってから10年が過ぎました。最初は,木村先生(当時東大),佐野先生,足立の3名の講師陣であり,途中片山先生(当時京大)にも講師を担当していただきました。昨日も佐野先生と,学会から感謝状くらいもらってもいいよね,と話しながら帰ってきました。
いずれにしても,同一の講師陣が10年にもわたって同じ講義を続けるというのはちょっと長すぎる感じがします。SICEには優秀な若手研究者がたくさんいます。個人的には,佐野・足立というコンビでのシステム同定セミナーはそろそろ潮時だと感じています。いろいろありがとうございました。