宇都宮大学足立研で博士(工学)の学位を最初に取得された佐野久さん(本田技術研究所)が足立研にいらっしゃいました。
当時,私は助教授だったので,博士論文の主査は粕谷英樹教授でしたが,佐野さんは宇都宮大学足立研の創立当時(1993~1995)の主力メンバーでした。私も佐野さんも30代でした。佐野さんがいらしたおかげで,足立研からたくさんの論文が生まれ,多数の優秀な学生が社会に出て行ったといっても過言ではありません。
佐野さんの博士論文題目は「自動車車室内のロードノイズのアクティブ騒音制御に関する研究」(宇都宮大学大学院博士論文リスト)であり,この理論研究をもとにアクティブ騒音制御技術をアコードワゴン(2000年)を皮切りに,さまざまな車種に適用されました。
大学のそばに私が気に入っている小料理屋「久」があります。佐野「久」さんとこの店に行きました。佐野さんのこれからのさらなるご活躍を期待しています。
なお,宇都宮大学足立研からは佐野さんのほかに高梨宏之氏(秋田県立大学)[博士論文要旨]と藤原幸広氏(本田技術研究所)[博士論文要旨]の2名が博士の学位を取得されています。