8月21日(火)に矢上で行われたオープンキャンパスの様子について、M1の余がご報告いたします。
慶應義塾大学理工学部では、例年8月に高校生のためのオープンキャンパスを矢上で開催しています。
今回のオープンキャンパスでは、物理情報工学科の学科見学ツアーの見学先に足立研究室が選ばれ、高校生に向けて簡単な研究内容の説明やデモンストレーションを行うことになりました。
当日は猛暑の中、午前に3組、午後に4組(1組10~15人)と多くの見学者が足立研究室に来場しました。
見学者に向けて、まず小野助教が「制御工学とは何か」について、身近な例を用いてわかりやすく解説しました。「制御工学」は多くの高校生にとって初めて耳にする言葉のようでしたが、興味深く説明を聞いてくれました。
次に、以下の各コーナーで順番にデモンストレーションを行いました。
1. お絵かきロボット(担当:B4 杉浦)
これは、LEGOマインドストームで作成したアームの先端にペンを装着し、PID制御を用いて自動的に絵を描くロボットです。
このロボットは、B4の杉浦さんが導入実験で作製し、見事に最優秀賞を受賞した作品でもあります。(詳細については こちらをご覧ください)
2. ロボットアーム(担当:B4 米澤)
これは、ロボットアームを用いて物資補給機「こうのとり」を国際宇宙ステーションにドッキングする様子を、2リンクロボットアームを使って模したものです。
実際のシステムとは程遠いですが、制御工学はこのように宇宙においても用いられていることが見学者のみなさんにも伝わったと思います。
3. ノイズキャンセリング(担当:M1 西田)
これは、身近にヘッドホンなどで使われているノイズキャンセリングを、実際に2台のスピーカで実演したものです。
1台目のスピーカで発生させた音に対して、もう1台のスピーカで逆位相の音を発生させ、元の音が小さくなるのを見学者のみなさんに実際に体験していただきました。
4. 4ロータヘリコプタ(担当:M1 新井)
これは、3台のカメラで得た位置情報を用いて、4ロータヘリコプタを一定の位置にホバリングさせる様子を実演したものです。
見学者のみなさんに、実際に機体を押したり引いたりしていただき、機体が自動的に元の位置に戻る様子を体験していただきました。
最後に、見学者のみなさんからの質問に足立研メンバーが対応し、大変にぎやかな見学ツアーとなりました。
今回のオープンキャンパスを通じて、高校生のみなさんに制御工学の面白さを体感してもらい、制御工学がロボットや宇宙、音響など様々な分野で役立っていることを少しでも理解してもらうことができたのではないかと思います。
なお,当日の模様は理工学部HPにも書かれています。詳しくは こちら をご覧ください。
物理情報工学科HPにも記事 があります。よーく見ると足立研学生の顔も写っています。