毎年行われているSICEセミナー「制御のためのシステム同定」が今年は大阪で5月26日,27日に開催されました。
 40名をこえる受講生の方が参加してくださいました。しかもそのうちの半分近くが企業からの参加者でした。データに基づくモデリング法であるシステム同定が企業の技術者に関心を持っていただけることは,システム同定の研究者として大変うれしいことです。また,多数の学生のみなさんも参加してくれました。なにか研究や勉強のヒントになってくれたらと思います。

 会場は大阪駅近くの毎日インテシオ3Fにある常翔学園大阪センターでした。交通の便がよく,広い明るいセミナー室で,とても快適に講義をすることができました。

 今年,私は初日と二日目の午前中の計6時間講義しました。システム同定の基礎を3時間,カルマンフィルタを3時間講義したのですが,時間が足りずに,中途半端な講義になってしまいました。また,初日の午後は田中先生(京大),二日目の午後は奥先生(大工大)が講義されました。システム同定の中堅研究者がこのセミナーを担当してくれるようになりました。

 セミナーに参加された受講生の皆さんお疲れさまでした。また,このセミナーを運営してくださったSICE制御部門事業委員会の藤岡先生(京大),増淵先生(広大),橋本先生(阪大),浅井さん(日産),大変ありがとうございました。

 なお,計測自動制御学会の学会誌「計測と制御」の5月号の書評欄に,拙著「システム同定の基礎」の書評を田中先生に書いていただきました。重ねてありがとうございました。