慶應義塾リーディング大学院プログラム「超成熟社会発展のサイエンス」の一貫として開かれました,

富塚誠義教授(カリフォルニア大学バークレイ校)の 「My Career Path : 私のキャリアパス」 講演を聴いてきました.講演についてB4の彦野が報告します.

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ご講演は富塚教授がなぜ教授への道,ひいては理系の道を選んだかといったところから始まり,教授になった経緯や教授になってからのことをお話しいただきました.

富塚教授は幼稚舎から大学,大学院修士課程までを慶應で過ごした後にMIT機械工学科にてPhDを終え,カリフォルニア大学にて助教授となられ,現在はカリフォルニア大学バークレー校において教授をされています.

印象的だったのは「運」のお話です.いろいろな方のお話を聞くと良く出てくるのは「自分は運が良かった」というお話です.富塚教授もカリフォルニア大学の助教となった経緯について「自分は運が良かった」とおっしゃっていました.そこで会場からは「運をつかむにはどのようにすれば良いのか」という質問が出ました.富塚教授は次のように答えていました.

「どこかで常に見てくれている人がいるはずだから,一生懸命頑張っていればいつかは運がつかめるはずだ.」

運は待っていれば降ってくるものではなく,努力の末に得られるものだということでした.よく聞く言葉ですがご自身の経験からくる説得力があり,非常に感銘を受けました.

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また,学生への貴重なメッセージをいただきました.最後にそのメッセージを載せ,本記事の締めくくりとさせていただきます.

「世の中に面白いことはたくさんある.好奇心を持って前を向き,己のキャリアを高めていってほしい.その際,海外を知ることは間接的に日本社会のためにもなるはずだ.自分が今何をすればいいかを考えて頑張ってほしい.」

かつて福澤諭吉先生も威臨丸に乗ってアメリカを見てこられ,日本社会の発展に大きく貢献しました.その福澤先生にゆかり深い慶應義塾生である私たちも,各々の目標にむけ,国内にとどまることのない広い視野を持って努力していこうと思います.貴重なご講演ありがとうございました.

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