2017年から SCSK(株)で社員の制御教育を担当しています。

2020年3月から,コロナ禍の影響でオンライン研修を続けていました。今回,ようやく対面で講義することができました。

7月19, 20日に豊洲本社で,7月26, 27日には中部オフィスで,1日6時間,制御工学の基礎を計4日間集中講義しました(2日間コースを2回)。テキストは,拙著「制御工学のこころ ~古典制御編~」です。よくもまあ4日間も終日講義ができるなと,思ってしまいますが,(元)大学の先生は話したいことをたくさん持っているのです。

少人数の対面講義なので,受講生の顔と手元がよく見え,理解の度合いがよくわかります。受講生は気を抜くことができないので疲れたと思いますが,やはり受講生の表情を見ながらの講義はいいですね。

私の専門の「システム同定」では適切な入出力データがないと,相手(制御対象)をモデリングすることができません。対面授業で得られる入出力データの質は,オンライン授業のそれと比べると10倍以上 rich です。そのため,オンライン講義のときの10倍,よい講義ができたと感じています。

制御工学の重要性を認識してくれている SCSK モビリティ事業本部のお役にたてることをうれしく思います。

東京も暑いですが,名古屋はそれ以上に暑かったです。名古屋では,御園座の近くで美味しいお魚料理(タイの塩釜焼など)をいただきました。