9月25~26日に金沢市で科学哲学研究会を開催しました。

メンバーは,下館和巳名誉教授(東北学院大学),大須賀公一教授(大阪大学),足立修一名誉教授(慶應義塾大学)で,会場は主計町(かずえまち)の木津屋旅館でした。とても素敵な「場」でした。

二日目には鈴木大拙館を見学し,金沢が生んだ仏教哲学者・鈴木大拙の考え方や足跡を学びました。科学の世界における哲学の重要性は,今後ますます増加するでしょう。

今回議論した中で出てきたキーセンテンスは「アイディアは旅の距離に比例して生まれる」であり,キーワードは “heterogeneous” です。また,鈴木大拙の「不思議が人の魂を引き付ける」も印象に残りました。

コロナ禍では移動したり,直接会って会話することを自由に行うことができませんでした。このまま世の中はオンラインへ移行していくと思っている人や会社もあるでしょうが,コロナ禍以降だからこそ,いつもと違う場所で直接会って議論する重要性が増していくと,われわれは考えています。今回の金沢訪問は,まさにこの重要性を再認識したものになりました。

金沢では,下館先生の2名の教え子にもお会いすることができました。お二人とも素敵な女性でした。お一人の叔父様は制御の研究をされていて,私も大変お世話になった名古屋大学の名誉教授であることに驚きました。また「ご縁」が広がりました。

もう一人は,金沢で芸妓をされている方でした。まず,犀川のほとりの雅乃(ミシュラン1つ星の日本料理の名店です)で会食会をしました。素晴らしい雰囲気と大変美味しいお料理でした。二次会は片町の倫敦屋酒場でした。ここは金沢の老舗バーで,数々の有名人が訪れているそうです。20年前に,下館先生と初めてお会いした英国のケンブリッジを思いだしました。

今回の金沢の夜のような世界とはまったく縁がない私にとっては,非常に貴重な,異次元の経験でした。下館先生がお持ちの幅広い「ご縁」に感謝です。

浅野川のほとりの主計町にある木津屋旅館
雅乃にて
倫敦屋酒場
鈴木大拙館の水鏡の庭