私が研究代表者の科研費基盤研究(C)の研究会を,京都で一泊二日で開きました。

1日目は,京都経済センターの会議室で「非線形システム同定とその周辺~理論と実用化~」という題目の研究会を,参加者9名で開きました。

この科研費のメンバーは,足立,丸田(京都大学),川口(群馬大学)の3名で,今回はゲストスピーカーに薄良彦先生(京都大学)と杉江俊治先生(大阪大学)をお招きしました。

薄先生には「クープマン・レゾルベント:非線形システムのラプラス解析」という大変興味深いテーマで,質疑をはさみながら2時間お話ししていただきました。丁寧に基礎から教えていただき,わからないことはその都度質問でき,しかも通常の学会ではお聞きできないようなお話まで伺うことができ,非常に充実した内容でした。

杉江先生は「ファストサンプリングに基づくシステム同定」という実用的な連続時間システムの同定法をお話ししてくださいました。ファストサンプリングでシステム同定をするという,私の直感に反する内容でしたが,数値実験例ではよい結果が得られていました。私にはその秘密が理解できませんでしたが,勉強したいと思いました。

その後,丸田さん,川口さん,私が簡単に研究紹介をしました。

対面で,少人数で,長時間ディスカッションという贅沢な研究会を満喫しました。

日中の研究会と同じように重要なことは,美味しいものを食べ,お酒を飲みながら研究について語り合う「シンポジウム」(饗宴)を開くことです。もちろん今回も,京都のお料理を楽しみながら,そのシンポジウムを開きました。