東京大学本郷キャンパスの工学部３号館で，大西 亘 先生の研究室の学生さんにトークしました。
『制御 あれやこれや』というちょっとふざけた題目で，12名の学生さんと，大西先生と前先生に２時間近くお話しさせていただきました。前半は私のこれまでの研究についてシステム同定の研究を中心にお話ししました。後半は『制御工学のこころ ～古典制御編～』の中から一つのエピソード『古典制御理論では，着目する閉ループ伝達関数ではなく，なぜ一巡伝達関数（開ループ伝達関数）が大きな顔をしてのさばっているのか？』について講義しました。さすが東大生，私の話をすぐに理解してくれました。このエピソードは2025年の新作で，大阪大学や群馬大学，村田機械でもお話し，私が気に入っているネタです。
その後，研究室見学をさせていただき，夜は本郷三丁目で懇親会を開いてくださいました。
ありがたいことに研究室の学生さんたちが私の本をたくさん持っていてくれて，研究室でミニサイン会を開きました。最近手に入れることが非常に困難な，私が35歳のとき最初に書いた本『ユーザのためのシステム同定理論』（1993，絶版）を大西先生が比較的安価で手に入れたとのことでした。これは奇跡的なことです。
講演の前に本郷の生協書籍部に寄り，私の本の在庫チェックしました。制御の書棚に７冊置いてありました。素晴らしい品揃え！
