第68回自動制御連合講演会が11月1~2日に名古屋大学東山キャンパスで開かれました。
われわれのグループからは2件の論文を発表しました。
- 足立修一:モデルをもつ豊かさ,OS13 制御学と哲学の接点ー現象学的視点ー
 - 佐野 久,足立修一:振動工学と制御工学の類似性と相違点 ~減衰比 ζ = 0.707 の壁~,OS11 機械システムの運動と振動の制御
 
佐野さんは32年ぶりに自動制御連合講演会で発表しました。前回は1993年10月に早大で3日間,開催されたときでした。そのときの題目は「最小二乗ラティスフィルタを用いた自動車のアクティブ騒音制御における消音量予測」 でした。時を経て,再び共著で『振動工学と制御工学の類似性と相違点』の発表は非常にうれしいです。この原稿は,われわれが現在執筆中の本『騒音・振動の計測と制御 ~理論から自動車開発の実用例まで~』(計測自動制御学会編,コロナ社,発行予定)の一部です。
MSCS2025 に続いて今回も『哲学セッション』を大須賀公一先生(大工大),岩内章太郎先生(豊橋技科大)と一緒に企画し,今回は新たに石川将人先生(大阪大学)にスピーカーとして加わっていただきました。私は『モデルをもつ豊かさ』という題目で講演しました。朝一番のセッションにも関わらず,会場には約30名の方が集まってくださいました。感謝です。
懇親会では,ある人が私の本『制御工学のこころ ~古典制御編~』を持参され,私はその本にサインしました。お話ししたら,その方は私の高校の同級生の知り合いというご縁でした。学会会場で私の本の読者と直接お会いできること,うれしいことです。また,学会期間中,何名かの人から,私の本や Youtube で制御を勉強したというお話しを伺いました。多少でも私の本が役に立っていると思うと,うれしくなります。
また,東芝総合研究所時代の同僚(約40年の付き合いです)とランチをしたり,スタバでお茶したりと,盛りだくさんの名古屋出張でした。
最後に,この講演会の実行委員のみなさんに感謝です。運営,たいへんありがとうございました!



















